格安SIMの疑問・不安をQ&Aで徹底解説

格安SIMの疑問・不安をQ&Aで徹底解説

最近CMなどで「格安SIM」という言葉をよく耳にしますよね。SIMとは通話やインターネットをするために必要なICカード。

格安SIMに乗り換えれば毎月の携帯代を2,000円以下に抑えられることも。そのため「毎月の携帯代を減らしたい!」と、格安SIMへの乗り換えを考えている人も少なくありません。

しかし「格安SIMって何だかよくわからないし難しそう・・・」と、乗り換えを諦めてしまう人も多いようです。

この記事では格安SIMについて、わかりやすくQ&A方式で解説します。

SIMカードとスマホの仕組みを解説

まずは格安SIM(※1)を知るうえで必要な、スマートフォンの仕組みを解説します。スマホやタブレットなどの端末にはSIMカード(※2)が入っています。

※1:格安SIMとは

格安で利用できるSIMカードを格安SIMと呼びます。SIMは通話やインターネットをするために必要なICカードです。

格安SIMについては「格安SIMとは?わかりやすく解説」の記事で詳しく説明しています。

※2:SIMカードとは

固有のID番号が記録されており、電話やインターネットをするために必要なICカードです。

SIMカードについては「SIMカードとは?仕組みや種類・購入前の準備」の記事で詳しく説明しています。

端末にSIMカードを挿入することで電話が繋がり、スマホとして機能します。

SIMカードの仕組み

格安SIMをSIMロック解除※した端末やSIMフリー端末に挿入することで、毎月安い料金で端末を利用できるようになります。

SIMロック解除とは

自社のSIMカードしか対応しないようロックをかけたものを解除することです。ロックは大手3キャリアであるau・ドコモ・ソフトバンクが、他社への流出を阻むためにかけています。

SIMロック解除については「SIMロック解除とは?SIMロック解除義務化でiPhoneも対応」の記事で詳しく説明しています。

キャリアで購入したスマホ端末も、SIMロック解除すればSIMフリー端末になるのよね!?
そうだよ。SIMロックがかかっていないスマホやタブレット端末のことをSIMフリー端末って言うんだよ。

SIMロック解除済みのスマホやもともとSIMロックのかかっていない対応端末であれば、格安SIMを自由に選んで使うことができるんだ。

SIMフリーとは?仕組みとメリットを解説」の記事で詳しく説明しているよ。

格安SIMって何?安い理由とは

格安SIMに興味がある人は年々増加し、実際に乗り換えている人も多いです。しかし事前にネットなどで格安SIMについて調べてみると、難しい用語も多く乗り換えをためらってしまう人も。

そんな疑問の多い格安SIMについて、ここからはQ&A方式で初心者向けにわかりやすく説明していきます。

Q.格安SIMってそもそも何?

A.安い料金でスマホを利用できるサービスのことです。

提供しているのはMVNOと呼ばれる格安SIMを取り扱う事業者で、イオンモバイルや楽天モバイルを始め現在200社を超える企業が参入しています。大手キャリアに比べて安く利用できるので「格安SIM」と呼ばれています。

Q.格安SIMはどうして安いの?

A.設備投資や管理費、人件費の削減が、大きな理由です。

MVNOは大手キャリアから回線を借りてサービスを提供しています。大手キャリアが持つこの回線網には莫大なコストがかかっていますが、それをレンタルしているので安く利用することができます。レンタルすることにより点検などの保守作業も必要ありません。

大手キャリアが行う店舗展開やCMにかかるお金は、ユーザーの通信料金に上乗せされています。しかしMVNOはこれらを省いて通信料金を抑えているんですよ。

格安SIMが安い理由解説イラスト

MVNOって何ー?
利用料金が安い携帯会社のことだよ。電話やインターネット回線を大手キャリアから借りて、通信サービスを提供しているんだ。

MVNOについては「MVNOとは?仕組みとメリット・デメリット」で詳しく説明しているよ。

大手キャリアと比べた格安SIMの使い心地は?

現在大手キャリアのスマホを使用している人にとって、格安SIMの料金設定はとても魅力的ですよね。ではどうして乗り換えないのでしょうか。

乗り換えをためらっている人の中には「安いからには落とし穴があるのでは?」と思う人も多いようです。大手キャリアと比べて劣っていることがわからないままでは、いつまでたっても乗り換えられませんよね。

ここからは大手キャリアとの違いをQ&Aで解決していきましょう。

Q.大手キャリアより劣っていることがあるの?

A.ほとんどありません。

実際に使用している人たちの意見を聞いてみると「大手キャリアスマホとほとんど変わらず、ストレスは感じない」という意見が多いです。

大手キャリアとの違いを感じる点
  • ピーク時は稀に速度が遅くなる
  • 無料通話がない格安SIMがある
  • 家族割引などがない格安SIMが多い
  • 格安SIMの種類によってはSMSが使用できない場合がある
  • サポート体制は大手キャリアに比べて手薄い

最近では「家族割引プラン」や「ネットでのチャットサービス」など、大手キャリアのようなプランを設けたりサービスを行ったりするMVNOも増えています。

自分にあったサポート内容のあるMVNOを選ぶのがおすすめです。

Q.「通信速度が遅い」「動画がキレイに見られない」と聞いたけれど本当?

A.使用する環境によってはそういったこともあります。

しかし格安SIMの種類や環境によっても異なるので一概には言えません。速度が落ちても何もできないわけではなく、データ容量の少ないメールやLINEの送受信、Twitterの閲覧などではほとんど不便は感じません。

次のようにスマホ利用者が集中する場合に、一時的に速度が遅くなることがあります。

通信速度が遅くなる可能性がある環境
  • お昼休みや夕方の帰宅時間
  • 多くの人が集まる巨大ターミナル
  • 大規模なコンサート会場
  • 1月1日0時を回ったとき 

ピーク時などに高画質の動画を見るにはストレスを感じることもあるかもしれませんが、自宅や職場などWi-Fi環境が整っていれば、いつでも問題なく高画質の動画を見ることができます。

Q.通話料金が割高だと聞いたけれど本当?

A.プランによって割高になることもあります。

以前格安SIMは、無料通話プランというものがなく、ほとんどの会社が基本的に30秒で20円の料金がかかっていました。

しかし最近は格安SIMにも通話定額プランや無料通話プランがどんどん登場しているので、通話が多い人でもプラン次第で安く抑えることができます。

MVNOの通話プラン例
MVNO 通話プランの内容
・UQモバイル 月額プラス1,000円で、月2,400円分(最大60分)の通話料が無料
・IIJmio
(みおふぉん)
誰とでも5分、家族なら30分何度でもかけ放題
・楽天モバイル
・OCNモバイルONE
・DTI SIM
・FREETEL
5分以内の国内通話なら何度でもかけ放題

また最近ではLINEやカカオトークなどの無料通話アプリも充実しています。しかし無料通話アプリは、相手もそのアプリをダウンロードしていないと使用することができません。

そこでオススメなのが、固定電話や携帯電話にもかけることができる050IP電話アプリです。月額使用料がかかることもありますが、通常の通話料金よりも安く電話することができます。

MVNO 月額使用料 通話料
LaLaCall(ララコール) 100円
(mineoの場合は無料)
1分18円(携帯電話)
3分8円(固定電話)
050plus 324円 1分17.28円(携帯電話)
3分8.64円(固定電話)
SMARTalk 無料 30秒8円(携帯電話)
30秒8円(固定電話)

ただしこれらの050IP電話アプリから発信した場合は、050から始まる番号となります。

090や080などから始まるもともとの携帯番号でかけることができません。でもやっぱり090や080から始まる今の携帯番号でかけたいという場合は、LINE Outがオススメです。

LINE Outの通話料
プラン 携帯電話への通話料 固定電話への通話料
Line Out Free 1回あたり1分まで無料 1回あたり3分まで無料
コールクレジット 1分あたり3円 1分あたり14円
30日プラン 1分あたり2円 1分あたり6円

MVNOのプランやアプリを上手に利用すれば、大手キャリアに比べて通話料金が高いと感じることもそれほどありません。むしろ使い方によっては安くなることもあります。

Q.家族割引はある?

A.MVNOによってはあります。

以前はそういったプランはあまりありませんでしたが、最近では家族割のほか家族間で毎月のデータ容量をシェアできるプランなど、MVNOによってさまざまなプランが登場しています。

家族間で使用できるプラン
MVNO プラン 内容
BIGLOBE シェアSIM
  • 12GBプランでは最大プラス4枚までSIMカード追加可能
  • 主SIMカードから通話容量を分け合うことができる
mineo パケットシェア
  • 余ったデータは家族間でシェアすることができる
IIJmio
(みおふぉん)
ファミリーシェアプラン
  • 最大10枚までSIMカードを追加可能
  • 家族同士の通話料が最大60%OFF

Q.SMSが使えなくなるの?

A.一部の格安SIMではSMSが使えません。

SMSとは

ショートメッセージサービスの略称で、メールアドレスではなく電話番号のみで短文のメッセージがやりとりできるサービスのことです。

しかしSNSにSMS認証が必要な場合があります。SMS認証が使えなくても、例えばLINEの場合はFacebookアカウントがあれば認証が可能ですが、LINE OutではFacebook認証ができません。LINE Outを利用するのであればSMS対応のSIMカードをオススメします。

またSMSは音声通話つきのSIMカードの場合はほとんどの場合使用できます。データ通信のみ(音声通話非対応)のSIMカードの場合でも、ほとんどのMVNOで月額100~200円ほどプラスすればSMS機能をつけることができます。

Q.サポート体制が手薄いと聞いたけれどどうでしょうか?

A.店舗展開が少ない分そう感じることもありますが、その点電話やチャットでのリアルタイムサポートが充実しています。

電話やチャットでオペレーターによる対応が各社で行われていますので、困ったときには相談できる体勢は整っています。

最近では故障や破損した場合に端末の交換やサポートをしてくれるオプションも各社から登場しているよ。

LINEモバイルや楽天モバイルなどは他社で購入した端末でも修理交換してくれるオプションもあるから安心して使えるね。

格安SIMのいろいろな設定は自分でできる?

格安SIMはインターネットで契約することが主流ですので、基本的に初期設定などは自分でします。しかし今まで大手キャリアを利用していた人は、初期設定を自分でしたことがないので不安を感じるかもしれません。

そんな不安感から格安SIMに乗り換えない人も多いですが、初期設定は難しいことではないんですよ。

MVNOのHPにはわかりやすく初期設定の方法が記載されていますので、その手順通りに進めていけば問題ありません。

Q.自分で初期設定しなければならないと聞いたけれど誰でもできる?

A.できます。

基本的に格安SIMはインターネットで契約し、格安SIMカードが自宅に郵送されます。手元に届いたら自分で端末に挿入して初期設定を行います。

初期設定はとても簡単で約3分でできるほど。MVNOのHPでは詳しく画像や動画つきで解説していますし、電話やチャットでのオペレーター対応もあるので自信のない人でも安心して設定ができます。

また初期設定が既にしてある端末を送ってくれるMVNOも多数あり、楽天モバイルには自宅まで販売員が出張する「ご自宅出張申込(設定サポート付き)」というサービスも。初期設定を自分するのが不安という人は、ぜひ利用してみてくださいね。

Q.今まで使っていたデータ(電話帳やアプリなど)は移行できるの?

A.できます。ただしアプリによって個別に引継ぎ方法に違いがあります。

データ移行にはいろいろな方法がありますが、無料のバックアップアプリを使用すると簡単です。iPhoneかAndroidかによって移行できる項目は違いますが、電話帳や写真、動画などを一気にバックアップできてとても便利です。

JSバックアップ

これ以外にもいろいろなデータ移行アプリがありますので活用してみましょう。

またiPhoneの場合は、iCloudでバックアップを取っておく方法も一般的です。

Androidの場合は、移行前の端末にmicroSDカードを差し込んでコピーをしてから、移行する端末へmicroSDカードを差し込みデータを取り込むという方法もあります。その手順はそれほど難しくはありません。

格安SIMによってはサポートしてくれる会社もあり、また家電量販店などでは有料でデータ移行サービスを行っているところもあります。

他にもクラウドストレージと呼ばれるネット上にデータを保管するサービスなどもあります。

ゲームアプリのデータ移行について

今まで頑張ってプレイしてきたゲームのデータが、もしもすべて初期化されてしまったら悔しいですよね。データ移行の方法は、ゲームアプリによって違うので注意が必要です。

例えば「ポケモンGO」の場合、Googleアカウントもしくはポケモントレーナークラブのアカウント情報を入力しログインすれば、続きからプレイすることができます。

しかしもっと複雑な手順が必要なゲームアプリもあります。データの引継ぎを確実にしたい場合は、それぞれのゲームアプリの運営サイトをしっかり確認してください。

Q.セキュリティは大丈夫?

A.各自セキュリティ対策をする必要があります

格安SIMによっては、月額数百円でセキュリティサポートを行っています。個人情報手を悪用されたり乗っ取られたりすることもありますので、しっかりとセキュリティ対策をしておきましょう。

格安SIMのセキュリティ対策法
  • MVNOのセキュリティサポートに加入する
  • セキュリティアプリをダウンロードする
  • スマホにロックをかける
格安SIMのセキュリティ対策ついては「格安SIMのセキュリティ対策方法」の記事で詳しく説明しているから、参考にしてね。

格安SIMはどこでも繋がるの?

格安SIMに乗り換えたとして、大手キャリアでできていたことができなくなっては困ります。

稀にピーク時に速度が遅くなることもありますが、ほとんど大手キャリアスマホと使い心地は変わらない格安SIM。

では大手キャリアと同じように、どこでも繋がるのでしょうか?

Q.郊外でも使えるの?

A.使えます。

大手キャリアの回線を借りて運営しているので、問題なく使用することができます。格安SIMは混み合う時間帯に通信速度が遅くなることがありますが、郊外では都会に比べてそういったことが起こりにくく、いつでも比較的繋がりやすいです。

Q.電車や地下鉄内は繋がる?

A.大手キャリアと同じです。

MVNOは大手キャリアのネットワークをレンタルしていますので、大手キャリアと同じように使うことができます。ただし昼休みや帰宅時間など通信が混みあう時間帯には、多少速度が遅くなることもあります。

Q.災害時などは繋がる?

A.大手キャリアと同様の規制がかかります。

格安SIMは通話の設備を持っておらず、大手キャリアの回線を借りています。そのため災害によって設備が損壊すればキャリア同様に通信できなくなります。

多くの人が利用すると、通信の集中で音声通話やデータ通信ができなくなることもあります。データ通信は音声通話とは異なり繋がりにくいことはあるけど、まったく通信できなくなるという規制は行われません。

もしものときのために災害アプリなどをダウンロードして備えておこう!

格安SIMにしたけれどやっぱり大手キャリアに戻りたいというときは?

格安SIMに乗り換えた人の満足度はとても高いです。そのため格安SIMから大手キャリアに戻りたいというケースはあまり耳にしません。

しかし通話が多い人や店舗が近くになくては困るという人など、やっぱり大手キャリアに戻りたいという人もいるかもしれませんね。

Q.格安SIMから元の大手キャリアに戻れる?

A.戻れます。

ただし最低利用期間が設定されている場合でそれよりも早く解約する場合は、違約金が発生しますので解約時期には注意が必要です。またMNPの転出の手数料として約3,000円ほど必要となります。

Q.大手キャリアのように2年縛りなどはある?

A.基本的にありません。

ただし一部格安SIM業者では「最低利用期間」を設けているところもあります。期間はだいたい6ヶ月~1年がほとんどです。

大手キャリアの場合2年後自動契約となって、更に2年縛りに悩まされることになるけど、格安SIMは最低利用期間のあとは解約が自由にできるんだよ。

MVNOからは大手キャリアと変わらないサポートも続々登場!

最近では多くの格安SIMから、さまざまなプランやサポートが登場しています。わからないことがあっても、サイトでは詳しく解説されていますし、電話やチャットでオペレーターがしっかりサポートもしてくれます。

また店舗を持つMVNO増えているので、大手キャリアと変わらない使い心地というユーザーの声がほとんどです。

格安SIMの最大の魅力は月々の携帯代が低料金ということ。仮に月に6,000円の差額があれば年間72,000円もの違いが出ます。人によっては月々の料金がもっと安くなることもあるので、この差は大きいですよね。

今まで格安SIMへの不安を抱えていたという人も、疑問が解決できれば乗り換えを検討しやすいですね。

※記載されている内容は2017年1月現在のものです。