MVNEとは?MVNO17社のMVNEを徹底リサーチ

MVNEとは「Mobile Virtual Network Enabler」の略で、「仮想移動体サービス提供者」のこと。

簡単に言うと、MNO(大手キャリア)とMVNO(格安SIM)の中間業者のような役割をしています。

格安SIMは、ドコモやauなどの大手キャリアの回線網をレンタルして運営しています。しかしノウハウのない新規参入のMVNOが、簡単に格安SIM事業を始められるわけではありません。

MVNEの仕事は、格安SIM事業を運営するための技術やノウハウを提供することです。

このMVNEは、ユーザーが格安SIMを選ぶうえで、実はとても重要なんです。

しかしMVNEが重要と言われても、「MVNEってなに?」「速度に関係あるの?」と疑問に思う人も多いのではないでしょうか。

この記事ではMVNEについて詳しく解説していきますので、難しそうだからと諦めず、しっかり理解して上手に格安SIMを選びましょう。

MVNEとは?MVNOとMNOの中間卸業者のようなもの

MVNEによく似たワードといえば、MNOやMVNOがありますね。この3つのワードの意味をちゃんと把握しておけば、格安SIMをもっとよく知ることができますよ。

知れば知るほどMVNEは、MVNOやユーザーにとって大切だということがわかると思います。

ここからはMVNE、MNO、MVNOがそれぞれどのような違いがあり、そしてどんな役割を持っているのか、わかりやすく説明します。

「MVNE」と「MVNO」や「MNO」との違い

MVNEは、MNOとMVNOの中間業者(卸売業者)のような存在です。

MVNEの解説イラスト

  • MNO→携帯電話の回線網を持つ事業者。つまりドコモやau、ソフトバンクなどの大手キャリアのこと。
  • MVNO→携帯電話の回線網を持たない(仮想)事業者。つまり格安SIMをユーザーに提供する会社のこと。
  • MVNE→携帯電話の回線網を持たない(仮想)サービス提供者。つまり格安SIMのノウハウをMVNOに提供する会社のこと。

アルファベットが並んでいてもちょっとわかりにくいですよね。それぞれの単語が持つ意味を解説しますので参考にしてください。

単語 読み方 意味
M Mobile モバイル 携帯電話
V Virtual バーチャル 仮想
N Network ネットワーク 回線網
O Operator オペレーター 事業者
E Enabler イネイブラー サービス提供者

MVNEは格安SIM選びの重要なポイント!MVNEの役割を解説

格安SIMは大手キャリアから回線をレンタルして運営しています。

しかしドコモやauなどの大手キャリアからMVNOが直接回線を借りるのは、簡単なことではありません。

ネットワークに接続する高い技術も必要ですし、コストもかかります。また直接大手キャリアから回線を借りる場合、小口のレンタルはしていないので、小規模なMVNOが直接借りることはリスクが高いです。

MVNEを介さずにユーザーにサービスを提供しているMVNOもあります。

しかし小規模なMVNOにとって、格安SIMを運営するためのノウハウや技術を提供するMVNEは、必要不可欠な存在です。

通信品質の良いMVNEを利用しているMVNOは、比較的速度も安定しています。

しかしMVNEの品質が悪ければ、そこから回線を借りているMVNOの品質が良くなることはありません。

MVNEを見極めることって重要なんだね。
そうだよ!

例えば、地盤のしっかりした土地に腕の良い大工さんが家を建てれば、良い家が建つよね。せっかく地盤が良くても腕の悪い大工さんなら、良い家を建てられない。

逆に地盤の悪い土地には、いくら腕の良い大工さんが家を建てようと良い家は建たないよね。

まずはしっかりした地盤の土地を見つけることが重要なんだよ。

MVNEとMVNO17社の関係を徹底リサーチ!

MVNE事業を展開している会社は数社ありますが、有名なところでは、IIJ、NTTコミュニケーションズ(OCN)、日本通信(b-mobile)、freebitなどがあります。

じつは各MVNOはどこのMVNEを利用しているかほとんど公表していません。

一部、APNやIPアドレスから判断できることもありますが、当サイトでは直接MVNOに問い合わせてMVNEを確認しましたので紹介します。
MVNEとMVNO一覧
MVNE MVNO
なし(直接接続) ・IIJmio
・OCNモバイルONE
・mineo
・FREETEL
・BIGLOBE SIM
・楽天モバイル
・UQモバイル
・nuroモバイル
・b-mobile
IIJ系 ・BIC SIM
・DMM mobile
・イオンモバイル
・exciteモバイル
・U-mobile(PREMIUM)
NTTコミュニケーションズ(OCN)系 ・NifMo
・LINEモバイル
日本通信(b-mobile)系 ・U-mobile(MAX、S)
freebit系 ・DTI SIM
・U-mobile(通話プラス、データ専用)
Ymobile系 ・U-mobile(SUPER)

表にあるとおり、ドコモやauなどのMNOからMVNEを介さず、直接接続しているMVNOもあります。直接接続しているので、比較的品質は安定していると言えますが、必ずしも速度が速いということはありません。

いかに通信品質を良くしようという企業努力がされているかが重要です。

通信品質を良くするための回線を太くする工事をしていないMVNEは、加入者が増えればどんどん速度が遅くなってきます。

例えば、狭い道でも1台の車が走るなら問題ありませんが、同じ狭い道を何十台もの車が一気に走ろうとすれば渋滞します。細い道を太い道にする工事をすれば、渋滞が緩和されますよね。

回線速度のイメージイラスト

道路工事にはもちろんコストがかかりますが、快適に走行できるようになればドライバーはその道を利用するようになるでしょう。

格安SIMの場合も同じで、回線の増強工事を定期的に行っていれば、加入者が増えても安定した通信速度を供給できるので、ユーザーの満足度も高くなります。

当社では毎月格安SIMの速度計測を行っていますが、増強工事を行っている格安SIMは前月よりも速度が上がっています。やはり速度は重要という人はぜひチェックしてくださいね。

当社調べでは、ドコモ回線ならLINEモバイルが、au回線ならUQモバイルが速くてオススメです。

またU-mobileは、プランによってMVNEが違います。選ぶプランによって速度や通信品質が違うので、口コミなどを参考にする場合は注意してください。

え!?自社系でも遅いところがあるの!?
例えば楽天モバイルは、以前何社かMVNEを渡り歩き、今は自社でドコモ回線と接続しているんだ。

直接接続になったばかりの頃は「すごく速い!」というユーザーの声もあったけれど、加入者が増えてくるとやはり速度が落ちる傾向にあって、現在は少し速度が遅め。

でも回線の幅を広くする工事を行っていれば、それも改善されるよ。今後に期待だね!

格安SIMを選ぶ際にはMVNEもチェックしてみよう!

格安SIMへ乗り換えを検討している人は、いろいろなMVNOを比較しているのではないでしょうか?

料金やサービスなど見比べるポイントはいろいろありますが、大手キャリアとMVNOとの中間業者であるMVNEを調べることも重要なんです。

例えばMVNE大手であるIIJは、品質改善を目指して回線を太くする工事をしていると発表しています。

実際にIIJ系のMVNOは、速度が速いと好評です。またNTTコミュニケーションズ(OCN)系の回線も太く、速度は安定しているようです。

検討中のMVNOがあれば、どこのMVNEを利用しているのかもチェックしてみてくださいね。

※記載されている内容は2017年7月現在のものです。