格安SIMでのテザリング方法と注意点

2018.11.13                

スマホのテザリング機能を利用すれば、外出先でノートパソコンやタブレットなどをネットに繋げることができます。

もちろん格安SIMでもテザリングを利用することが可能。

しかも大手キャリアのテザリングが有料となりましたが（ドコモは現在無料キャンペーン適用中）、格安SIMのテザリングは無料です。

テザリング対応していない機種もあるので注意が必要ですが、特別なアプリをインストールすれば、未対応の機種でもテザリングできる裏ワザもあります。

今回は外出先でもノートパソコンなどのネット環境が必要な人へ、通信費を安く抑える格安SIMを利用したテザリング方法について説明します。

テザリングとは？スマホでインターネットに接続する3つの方法

テザリングとは、スマホ（親機）を使ってパソコンやタブレットなど（子機）を、インターネットに接続することです。

テザリングをすることによって、外出先でもノートパソコンやゲーム機をネットにつなげることができます。

テザリングには次の3つの接続方法があります。

• USBテザリング
• Wi-Fiテザリング
• Bluetoothテザリング

これら3つのテザリング方法を比較してみましょう。

テザリングの種類	通信速度	バッテリーの持ち	同時に接続できる端末
USBテザリング	◎	◎	1台（パソコンのみ）
Wi-Fiテザリング	◯	△	複数
Bluetoothテザリング	△	◯	1台

3つのテザリング方法には特徴がありますので、それぞれ詳しく説明します。

「USBテザリング」はパソコン利用時におすすめ

「USBテザリング」は文字通り、親機であるスマホと子機であるパソコンを”USBケーブル”を使って繋ぎます。

3つのテザリング方法のなかでも1番通信速度が速いため、仕事で重いデータをダウンロードしたり動画の視聴をしたりするときにも快適。

ただしいくら快適だからといって使いすぎると、データ容量の上限に達してしまうので注意してください。

テザリングをするなら、大容量プランを契約したほうがよいでしょう。

大容量プランについては「通信制限に注意！格安SIMの大容量プランをお得に契約しよう」の章でオススメの格安SIMを紹介しているので、参考にしてください。

またUSBテザリングをする際、PCのバッテリーを充電しながら使用するなら同時にスマホも充電されるので、テザリングによるスマホの電池の消耗を気にする必要はありません。

一方でUSBテザリングのデメリットのひとつが、USBケーブルが必要だということ。

また複数の端末を接続することはできないので、ほかのパソコンやタブレットを同時に使いたい場合は「Wi-Fiテザリング」を利用しましょう。

「Wi-Fiテザリング」は最も一般的な接続方法

「Wi-Fiテザリング」はテザリング接続方法のなかで、最も一般的な接続方法。複数の端末をネットに繋げられるのが特徴です。

「Wi-Fiテザリング」という名称ですが、Wi-Fi環境は必要ありません。

手軽に利用できるWi-Fiテザリングですが、バッテリーの消耗が激しいことがデメリット。

長時間利用する場合には向きません。

またWi-Fiテザリングはバッテリーだけでなくデータ通信容量も多く消費するので、外出先に無料Wi-Fiスポットがあるのなら利用したほうがよいでしょう。

ただしフリーWi-Fiには注意すべき点もありますので、詳しくは次の記事を参考にしてください。

「Bluetoothテザリング」は通信速度が遅め

「Bluetoothテザリング」は、Wi-Fiテザリングに比べて、圧倒的に電池の消耗が少ないのが大きなメリット。

USBケーブルを持ち運ぶ必要もありません。

しかし、ほかの接続方法に比べ通信速度が遅いのがデメリットです。

Bluetoothテザリングで動画を閲覧するのは、少し難しいでしょう。

しかし一般的なWebページやSNSの閲覧・投稿などは問題なく利用できるレベルです。

格安SIMはテザリング無料！ただしau回線はiPhoneでテザリング不可な場合も

格安SIMもドコモやau、ソフトバンクのような大手キャリアと同様、テザリングすることが可能。しかも追加料金も不要です。

しかし使用する端末や格安SIMのプランによってはテザリングができなかったり、すぐ通信速度が落ちてしまったりする場合もあり注意が必要です。

格安SIMを使ってテザリングを行う際の注意点を説明します。

テザリングできない端末は格安SIMごとに違う！事前に確認しよう

格安SIMでテザリングを行う際、プランだけでなく使用する端末選びにも注意が必要です。格安SIMによってテザリング可能な端末は違います。

各格安SIMのホームページの「動作確認済み端末」にテザリングの可否が書いてありますので、必ず確認してください。

Androidスマホの場合、SIMフリー端末であればほとんどの機種がテザリング可能です。

またドコモ系格安SIMの場合、2015年夏モデル以降の一部機種などではテザリング可能、au回線を利用する格安SIMは、アンドロイド端末であればほとんどテザリングに対応しています。

ではiPhoneでのテザリングはどうなのでしょうか。

実はiPhoneのテザリングは、とてもわかりにくいです。

ではいくつかの格安SIMを例に挙げ、iPhoneのテザリングの可否を紹介します。

格安SIM	回線	可否	備考
楽天モバイル	ドコモ回線	◯	ただしSIMフリー版とドコモ版のみ動作確認済み※
楽天モバイル	au回線	×
mineo	ドコモ回線	◯	au版はiPhone 7以前、ソフトバンク版はiPhone X以前のみ確認済み※
mineo	au回線	△	iPhone ７以前の機種はSIMカードによって異なる。 「au VoLTE」→◯、「nanoSIM」→×
mineo	ソフトバンク回線	◯	ただしSIMフリー版とソフトバンク版のみ動作確認済み※
UQモバイル	au回線	◯

通信制限に注意！格安SIMの大容量プランをお得に契約しよう

動画の視聴など大容量の通信をすると、データ容量をすぐに使いきってしまい低速になってしまう恐れがあります。

テザリングするならデータ容量が多いプランを契約しましょう。

ここからは30GBのプランを例に挙げ、格安SIMの料金プランを紹介します。

mineoはトリプル回線！テザリングもほとんど対応

mineoはドコモ・au・ソフトバンク、全ての回線があり、多くのユーザーが利用しやすい格安SIMです。

テザリングもiPhoneを含め、ほとんどの機種が対応。

データ容量も500MBから30GBと豊富なので、自分の必要な容量を選ぶことができます。

テザリングをよく利用する人は、大容量プランを選ぶとよいでしょう。

	20GB	30GB
Dプラン（ドコモ回線）	4,680円	6,600円
Aプラン（au回線）	4,590円	6,510円
Sプラン（ソフトバンク回線）	5,030円	6,950円

BIGLOBEモバイルはドコモとau回線！エンタメフリーなど人気のオプションもあり

BIGLOBEモバイルは、ドコモ回線とau回線を持つ格安SIM。

テザリングはauで販売されたiPhone 8以降の機種のみ非対応ですが、ほとんどの機種が対応しています。

BIGLOBEモバイルは、YouTubeやSpotify、Google Play Musicなどをスマホで動画や音楽をたくさん楽しみたい人にオススメの格安SIM。

エンタメフリー・オプション加入で、YouTubeなどの対象サービスを通信量を消費せずに楽しむことができるんです。

そのほかにも3分と10分かけ放題オプションや、一定料金分通話可能なオプションもあります。

	20GB	30GB
タイプD（ドコモ回線）タイプA（au回線）同額	5,200円	7,450円

楽天モバイルはドコモ回線ならiPhoneでもテザリング可能！

楽天モバイルは、格安SIMのなかでもサービスが豊富で人気の高い格安SIM。

au回線のiPhoneはテザリングできませんが、Androidは可能。またドコモ回線ならiPhoneでもテザリング可能です。

	20GB	30GB
ドコモ回線、au回線同額	4,750円	6,150円

アンドロイド端末でテザリングを可能にするアプリを3つ紹介！

上で説明したようなテザリング不可とされるアンドロイド端末を、テザリングできるようにするアプリもあります。おすすめのアプリを3つ紹介します。

PDA-Net

スマホとテザリングしたい機器をBluetoothで接続してテザリングするアプリです。両方の端末にこのアプリをインストールし、Bluetoothでペアリングするだけで簡単にテザリングできます。

片方がBluetoothを利用できなければ、USB接続でもテザリングすることが可能です。

• 

Easy Tether Lite（No root）

アンドロイド端末をテザリング可能にするアプリです。外出先でWi-Fi接続を利用したときの通信速度が速くおすすめです。　

• 

TetherSetting　無料のテザリングアプリ

接続に必要なSSIDやパスワードを変更できるので、セキュリティ面も安心。第三者のタダ乗りや不正アクセスを防げます。

• 

iPhoneの場合はホーム画面にある「設定」から、テザリング設定を行うことができます。詳しい手順などはMVNOの公式ホームページで確認してください。

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