ドコモ「スマホおかえしプログラム」はお得？料金を比較してみた

2019.09.04                

ドコモのスマホを購入する際に「スマホおかえしプログラム」に加入すると、スマホ代の支払いが最大3分の1免除になります。

つまり例えば9万円のスマホを購入した場合、実質6万円の支払いで利用できるということ。

この2つの条件をクリアすることで、最大12回分の支払いが免除となるのです。

「スマホおかえしプログラム」とは？とりあえず入っておいても損はない

「スマホおかえしプログラム」は、スマホ代の支払いが最大3分の1免除になるというサービスです。

「スマホおかえしプログラム」適用の条件は次の2つ。

• 36回の分割払いで購入
• スマホを返却する

ドコモの端末を購入する際の支払い方法は、一括払い、12回払い、24回払い、36回払いの4つから選択できます。

スマホおかえしプログラムを利用したい（する可能性がある場合）は、必ず36回払いで購入しなければなりません。

他の支払い回数では「スマホおかえしプログラム」が適用されないので、スマホは定価です。

さらにスマホ端末をドコモに返却することが条件。

36回の支払いのうち最大12回分が免除となるので、24カ月目の支払いが済んだ時点で返却するのが一番お得です。

しかしもっと早く返却したり、25カ月目以降も使用し続けることもできます。

スマホを返却するということは、その後の利用は別のスマホを用意しなければならないということです。

24カ月以内にスマホを替えたくなる可能性は、大いに有り得ます。

買い換えるなら24回分支払った後スマホを返却、返却したくなければ完済すればいいので、とりあえず「スマホおかえしプログラム」に加入しておくのがおすすめです。

使用後のスマホを、フリマアプリやネットオークションでリセールするつもりの人もいるかと思います。

定価で購入して売却するか、3分の2の価格で購入してドコモに返却するか、どちらがお得かは、ひとことでは言い切れません。

「スマホおかえしプログラム」を利用して新しいスマホに変えるのは、常に最新機種を持ちたいという人にはなかなか有用な手段です。

知らないと損をする！「スマホおかえしプログラム」5つの注意点

「スマホおかえしプログラム」は注意しなければならないことが5つあります。

• 購入時にしか加入できない
• すべての機種が対象ではない
• スマホが手元に残らない
• 査定条件を満たさないと高額請求の可能性も
• dポイントで支払うと免除額が少なくなる

それぞれ確認しましょう。

購入時にしか加入できない

36回払いでスマホを購入した人のみ申し込み可能な「スマホおかえしプログラム」。

購入時しか加入することができないので、36回払いを選択した人はとりあえず加入しておくとよいでしょう。

加入したからといって、損をすることはありません。

すべての機種が対象ではない

「スマホおかえしプログラム」が適用となるスマホ端末は、比較的ハイエンド（高性能）なものが対象。価格が高いものほど免除額が高くなります。

iPhoneなら8以上のものが対象です。

使用後のスマホが手元に残らない

ドコモにスマホを返却することで、支払額が最大3分の1免除になる「スマホおかえしプログラム」。

スマホを返却してしまうため、手元にスマホが残りません。

つまりドコモからスマホをレンタルしているようなもの。

ただし36回の支払いを完済すれば自分のものになるので、どうしても使い続けたい、残しておきたいという場合は、満額支払いましょう。

返却時に査定条件を満たさないと高額な支払いの可能性も

スマホを返却する際、ドコモの査定があります。

故障や水濡れ、画面割れなどがあると、20,000円（税抜）の故障時利用料を支払わなければなりません。

「スマホおかえしプログラム」加入者は、これまで以上に丁寧にスマホを扱う必要があります。

不安な人は月額500～1,000円（機種によって異なる）の「ケータイ保障サービス」に加入しておけば2,000円の支払いですみますが、その分毎月の支払いが高くなるので注意してください。

dポイントで支払うと免除額が少なくなる

機種変更をする際、貯まったdポイント分を割り引いてもらっていたという人もいますよね。

「スマホおかえしプログラム」でも、もちろんdポイントを使用することは可能です。

しかしポイント利用後の金額で免除額が算出されるため、dポイントは利用しないほうがお得。

例えば9万円のスマホを購入する際に、dポイントで18,000円分利用したとします。

その場合dポイント分を引いた72,000円の3分の1、つまり24,000円分が支払い免除となります。

dポイントを18,000円分も利用したうえ、利用しなかった場合より6,000円も支払い免除額が下がります。

せっかく貯めたdポイントは別で利用しましょう。

結局安いの？スマホ代＋料金プランをあわせて比較！

ここまで「スマホおかえしプログラム」を説明してきましたが、結局のところスマホは安く購入できるのでしょうか。

答えはYESです。

スマホ代だけ考えれば、約33％オフの価格で購入できてお得です。

しかしスマホだけでなく料金プランはドコモで契約しなければなりませんし、いずれスマホを返却しなければなりません。

ここからはドコモと格安SIMで、スマホ代と料金プランをあわせて比較します。

なお比較したのは3GB、5GB、20GBを2年間利用した場合です。

3GBの料金プランとiPhoneXSを2年利用した場合の比較

ドコモはギガライトで3GB以内の利用、mineoはDプランの3GBプランを契約した場合です。

	スマホ代	月額料金	2年間の合計
ドコモ（割引適用）	79,200円（※1）	2,480円	138,720円
ドコモ（割引適用なし）	79,200円（※1）	3,980円	174,720円
mineo（Dプラン）	112,800円（※2）	1,600円	151,200円

5GBの料金プランとiPhoneXSを2年利用した場合の比較

ドコモはギガライトで5GB以内の利用、mineoには5GBプランがないため、Dプランの6GBプランを契約した場合で比較します。

	スマホ代	月額料金	2年間の合計
ドコモ（割引適用）	79,200円（※1）	2,980円	150,720円
ドコモ（割引適用なし）	79,200円（※1）	4,980円	198,720円
mineo（Dプラン）	112,800円（※2）	2,280円（※3）	167,520円

20GBの料金プランとiPhoneXSを2年利用した場合の比較

ドコモは最大30GB利用できるギガホの契約、mineoはDプランの20GBプランを契約した場合で比較します。

	スマホ代	月額料金	2年間の合計
ドコモ（割引適用）	79,200円（※1）	4,980円	198,720円
ドコモ（割引適用なし）	79,200円（※1）	6,980円	246,720円
mineo（Dプラン）	112,800円（※2）	4,680円	225,120円

料金だけ見るとさほど変わりがないように見えますが、ドコモはスマホを返却しているため、返却後は新しいスマホを用意する必要があり、再びスマホ代の支払いがはじまります。

一方で格安SIMは手元にiPhoneXSがあるので、このあとは月額料金のみで使い続けることが可能です。

ドコモの各種割引について解説！適用外なら高額なので注意

上の表で比較したように、ドコモですべての割引が適用となれば、格安SIMよりもドコモのほうが安くなります。

しかしドコモの割引は、なかなかハードルの高いものです。

ここからは各種割引について解説します。

「ドコモ光セット割」は自宅の光回線を「ドコモ光」で契約している人が対象

ドコモ光セット割は、自宅の光回線が「ドコモ光」の人が対象の割引。

対象者は永年で最大1,000円割引となります。

もちろん光回線の利用料金は別途必要です。

「ファミリー割引」は家族でドコモを契約している人が対象

「ファミリー割引」は、家族でドコモを契約している人が対象の割引で、家族の人数に応じて割引額が変わります。

2人なら500円割引、3人以上で1,000円割引です。

ひとりで契約している場合はなんの割引もないので、月額料金の割引はありません。

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