【毎月更新】格安SIMの速度比較!おすすめのMVNOと機種の選び方

【毎月更新】格安SIMの速度比較!おすすめのMVNOと機種の選び方

格安SIMを検討している人のなかには、速度が気になるという人も多いのではないでしょうか。

せっかく格安SIMに乗り換えるなら、なるべく速度が速く安定しているほうがいいですよね。

格安SIMの速度は、使用する回線や時間帯、機種などさまざまな影響を受けて変化します。速度を重視するなら、格安SIMだけでなく機種選びも重要です。

そこで今回は格安SIMの速度を格安SIMの会社別、また機種別に計測し、本当に通信速度が速い格安SIMを紹介します。

実際に動画やWebページの読み込みにかかった体感もランク分けしているので、ぜひ参考にしてください。

格安SIMの速度を比較!2017年8月最新のランキングを紹介

格安SIMの速度には、次のようなさまざまな要素が影響します。

格安SIMの速度に影響する要素
  • 回線の帯域幅
  • 時間帯
  • 場所
  • 端末

今回はこれらの要素を揃えて、格安SIMの高速通信速度を同じ状況下で計測しました。またキャリアの速度とどれほど違いがあるのかも比較しています。

通信速度計測の調査条件・方法
調査する通信事業者 UQモバイル
LINEモバイル
mineo(Dプラン)
mineo(Aプラン)
楽天モバイル
BIGLOBE SIM
IIJmio(タイプD)
エキサイトモバイル
DMM mobile
OCNモバイルONE
NifMo
FREETEL
U-mobile
・b-mobile
・DTI SIM
調査場所 名古屋駅近くのオフィス
調査時間 昼12:10~12:50
調査日 2017年8月2日
調査機種 iPhone 6s
速度計測アプリ RBB SPEED TEST
通信規格 4G/LTE高速通信
調査方法 ・RBB SPEED TESTアプリで速度計測
・YouTubeで31秒の動画を再生
・GoogleブラウザでWebページを読み込み

mineoのDプランはドコモ回線、Aプランはau回線を利用しています。

速度計測アプリで格安SIMの速度を比較(2017年8月計測)

まずは速度計測アプリを使い、上りと下り※の通信速度を計測しました。

上り・下りとは

上り(アップロード)はサイトに写真をアップしたり、メールを送信するときの通信。下り(ダウンロード)はサイトや動画を視聴したり、メールを受信するときの通信。

【2017年8月】アプリによる通信速度計測結果(Mbps)

※bpsとは1秒間に転送できるデータ量を示しており、数字が大きいほど速度が速い

ネットを見たり動画を再生するなら、下りの速度を重視しましょう。

ほかの格安SIMに大差をつけて、圧倒的に速かったのはUQモバイルでした。

UQモバイルの速度が速い理由は後ほど詳しく説明します。

格安SIMの速度を動画の読み込み再生で比較(2017年8月計測)

YouTubeで31秒のLINEモバイルのCMを読み込み再生。読み込み時間と画質から、結果を次の5ランクで評価しました。

  • A:読み込みにかかる時間はほぼなく高画質で途切れない
  • B:読み込みに数秒時間はかかるが高画質で途切れない
  • C:読み込みに時間がかかるが途切れずに見られる
  • D:読み込みに時間がかかるうえ途中で途切れる
  • E:最後まで再生できない
動画読み込みと再生時間の評価(2017年8月計測)
ランク 通信事業者
A UQモバイル
楽天モバイル
LINEモバイル
U-mobile
B IIJmio(タイプD)
mineo(Dプラン)
C ・b-mobile
DMM mobile
FREETEL
NifMo
OCNモバイルONE
mineo(Aプラン)
BIGLOBE SIM
・DTI SIM
D エキサイトモバイル
E なし

UQモバイルは動画の読み込みが完了するまで、待ち時間はほぼありませんでした。

DMMモバイルは再生途中で一度止まってしまったものの、すぐに再生されたので大きなストレスは感じなかったです。

格安SIMのWebページ表示速度を比較(2017年8月測定)

次にGoogleブラウザで、同一のWebページ(Yahoo!のトップページ)を読み込み、表示までにかかる時間を計測しました。

【2017年8月】Webページを1ページ表示するまでの時間(秒)

速度計測アプリだけでなく、Webの読み込みや動画視聴の体感も参考にしてください。

電話はどうなの?ブツブツ切れたんじゃ、彼女もできないよ~!
実際に格安SIMで通話も試したけど、通話もキャリアの回線を使うから切れたりしないし、音声もクリアだったから安心して!

おすすめの格安SIMはこれだ!回線別に紹介

格安SIMはauやドコモなどの大手から回線の一部を借りて通信サービスを提供しています。

au回線とドコモ回線それぞれで、通信速度が速いおすすめの格安SIMを紹介します。

au回線の格安SIMで速度が最速なのはUQモバイル!

先程の速度計測結果ではUQモバイルが圧倒的な速さを出しました。UQモバイルの速度が速いのには理由があります。

それはUQモバイルはKDDI(au)のサブブランドであり、KDDIが積極的に協力していること。

ソフトバンクのサブブランドであるワイモバイルや、ドコモ回線を利用する格安SIMに対抗するため、KDDIはUQモバイルの運営に力を入れているのです。

しかし速度が速いというメリットがある一方で、プランによってはキャリアのような2年縛りや、2年目になると料金が上がるなどのデメリットもあります。

速度だけでなく料金プランや条件も比較対象にしてくださいね。

ドコモ回線の格安SIMならLINEモバイルの速度が速い!

ドコモ回線の格安SIMで速度が速いのが、LINEモバイルです。指定のSNSではデータ消費量がカウントされない「カウントフリー」で人気を博しています。

LINEモバイルのサービス例
サービス名 カウントフリーのサービス
LINEフリープラン LINE
コミュニケーションフリープラン LINE、Twitter、Instagram、Facebook
MUSIC+プラン LINE、Twitter、Instagram、Facebook、LINE MUSIC

詳しくは「LINEモバイル徹底検証!サービスや通信速度など評判まとめ」をご覧ください。

ソフトバンク回線を使う格安SIMはあるけれど、まだまだ少ないよ。回線のレンタル料がドコモに比べて高いのが理由なんだ。だから現状ではほとんどの格安SIMがドコモ回線なんだよ。

格安SIMによって接続帯域の幅が違うので速度に差が出る

MVNOの仕組み解説イラスト

MVNOは大手キャリアに比べ帯域幅が(接続帯域)が狭いため、昼休みや通勤時間帯に多くの人が同時に使うことで、速度が落ちると言われています。

またMVNOによってキャリアから借りている帯域幅には違いがあり、その幅も通信速度に影響します。

道路に例えてみましょう。少ない車線でも交通量が少なければスムーズに進みますが、交通量が多く渋滞すると進むスピードが落ちてしまいますよね。格安SIMも同じです。

帯域幅が広く使う人が少ないMVNOはスムーズに通信できますが、帯域幅が狭く使う人が多いMVNOは通信速度が落ちてしまいます。

また使う人が多い場所や時間帯(主に通勤時間帯や昼の12時台)の場合は、特に混雑し通信が遅くなりがちです。

格安SIM「通常の時間帯」「混雑する時間帯」の回線速度イメージ図

MVNO各社の帯域幅は、経営上の秘密となっており公表されていません。

帯域幅を広げることを「設備増強」や「ネットワーク増強」と呼びますが、帯域幅を広げるにはそれなりのコストがかかります。

それでも設備増強(ネットワーク増強)を積極的に行っているMVNOを選ぶことが、速度低下を避ける1つの手段です。

設備増強で帯域幅を広くすることで、回線の混雑を緩和でき、通信速度が安定するからです。
格安SIM「設備増強(ネットワーク増強)」

設備増強に関しては、各社ホームページなどで積極的に公表しています。

例えばmineoは2016年12月だけで3回、FREETELは月2回定期的に、それぞれ回線増強を行っています。

mineoによると、12時台でも最も混雑する時間帯は12:30~12:40なんだって。昼休みになるべく早くネットで用事を済ませたいときは、この時間を避けるといいよ!

格安SIMの通信速度は機種によって変化する!機種の選び方を解説

ここまでは速度を全てiPhone6sで計測しました。しかし格安SIMの速度に影響するのは、回線や帯域幅だけではありません。

実は同じ格安SIMでも、使用する機種によって速度が異なります。

また対応する周波数帯によっても、速度は変化するのです。それぞれ詳しく解説します。

同じ格安SIMでも機種によって速度は異なる!

au回線であるmineo(Aプラン)と、ドコモ回線であるLINEモバイルを、実際に複数の機種で速度計測し比較しました。

mineo(Aプラン)の端末別速度

mineo(Aプラン)の端末別速度

LINEモバイルの端末別速度

LINEモバイルの端末別速度

機種によって同じ格安SIMでも速度が違っています。その理由は、機種によって対応する周波数帯が異なるからです。

例えばiPhone6sで対応していなかったバンド21が、iPhone7で対応となっています。

次に周波数帯について詳しく説明します。

機種選びでは対応周波数帯を必ずチェック!

ドコモとauは使用する周波数帯が異なります。ドコモのスマホはドコモの周波数帯に、auのスマホはauの周波数帯にそれぞれ調整されています。

そのためauのスマホはau回線の格安SIM、ドコモのスマホはドコモ回線の格安SIMを使う方がスムーズに通信できます。

端末の対応する周波数帯に合わない格安SIMを使ってしまうと、通信状態が悪くなるだけでなく、通信自体できない可能性もあります。

またスマホはキャリアから販売されるものだけではありません。

iPhoneやHUAWEIなど海外製のSIMフリースマホ※も、メーカーのサイトや家電量販店などで多く販売されています。

SIMフリースマホとは

携帯会社の縛りである、SIMロックがかかっていないスマホのこと。周波数とSIMカードのサイズが合えば、自由に通信事業者を選んで利用することができます。

SIMフリーについては「SIMフリーとは?仕組みとメリットを解説」で詳しく解説しています。

端末を購入するときは、周波数帯が契約予定の格安SIMに合っている端末を選びましょう。

周波数帯は端末の「製品仕様」の「周波数」欄で確認できます。例えばB1と書かれていればバンド1を指します。

例えばスマホ端末のパンフレットには、このように製品仕様が書かれています。

製品仕様例

製品仕様例

すでに手元にあるスマホ端末の周波数は、メーカーの公式ホームページなどで製品仕様を確認してください。

スマホ端末を購入するときに必ずチェックすべき周波数を紹介します。

ドコモ回線の格安SIMに必要な周波数帯

ドコモ回線の音声通話で必要な通信方式は、W-CDMAです。

音声通話をする人はまず通信方式をチェックしてください。

ドコモ回線の通信で使用する周波数帯は次のとおりです。

ドコモ回線の格安SIMに対応する周波数帯

必須の対応周波数帯
  • 2.1GHz帯(バンド1)※
  • 800MHz帯(バンド6)
※日本では2GHzと呼ばれることもあるが同じもの
利用するシーンによって必要な周波数帯
周波数帯 利用シーン
1.5GHz帯(バンド21)※ ドコモ回線で地方都市で高速データ通信をするための周波数帯
800MHz帯(バンド19) 地方や山間部、都市のビル内のデータ通信と、音声通話に広く使用される周波数帯
1.7GHz帯(バンド3) 主にドコモが東名阪で使用するLTE限定の周波数帯(海外では1.8GHzと呼ばれる)
※日本独自の周波数帯で、iPhone6sでも対応していない

特に山間部や地方で使用する人はバンド19に対応する端末の利用がおすすめです。

au回線の格安SIMに必要な周波数帯

au回線の通信方式は特殊で、対応していない海外製のスマホも多いのが現状です。

au回線で音声通話を行うには、800MHzのプラチナバンドをベースにした、auのVoLTE対応端末である必要があります。

au回線の使用する周波数帯は次の通りです。

LTE ・700MHz帯(バンド28)
・800MHz帯(バンド18/26)
・1.5GHz帯(バンド11)
・2.0GHz帯(バンド1)
3G ・800MHz帯(バンドクラス0)
・2.0GHz帯(バンド)

自分の今持っている、または購入したい端末が使えるのかどうかは、各MVNOの公式ホームページの「動作確認端末」で確認してください。

これから購入予定の人は、auの中古スマホか各MVNOでセット販売しているものを選ぶのが無難です。

現在ではMVNOからiPhoneなど人気の端末も販売されています。

中古スマホの購入については「白ロムとは?購入方法と注意点」を参考にしてください。

iPhone7ってすごく速いのね!
そうなんだよ。だからよくSNSで「格安SIMは速度が遅い!」って書き込みを見かけるけど、実は格安SIMの問題ではない場合もあるんだ。格安SIMの使用する回線と機種の相性も大切だよ。

格安SIMの速度にはさまざまな要因が影響する

格安SIMの速度には、使用する回線やその幅、時間帯、ユーザーの多さ、機種などさまざまな要因が影響すると解説しました。

回線の幅は公開されていないので、設備増強の頻度が高いMVNOを選ぶのがおすすめ。ユーザーが快適に使えるよう投資している証拠だからです。

また格安SIMを選ぶときは、同時に使用する回線と相性のよい機種を選ぶことも大切です。

各キャリアの使う周波数帯は異なっており、その周波数帯に対応していないスマホでは通信状態が悪くなったり、通信ができないことも。

製品仕様で周波数帯をチェックしたり、各MVNOの公式ホームページで動作確認が取れている端末か確認しておきましょう。

※記載されている内容は2017年8月現在のものです。