docomo withとは?毎月1,500円割引でも安くない理由

docomoが新しく発表した「docomo with(ドコモ ウィズ)」は、対象のスマホを購入することで、毎月1,500円がずっと割引となるサービスです。

今まで多くのユーザーが利用してきた「月々サポート」は、月額料金から購入機種に応じた料金が最大2年間割引かれてきました。しかし「docomo with」は、期間の縛りなくずっと割引が続きます。

しかし対象となるスマホ端末は現時点でたった2機種で、iPhoneは対象外。また月々サポートなどの割引サービスと併用することができません。

この記事では「docomo with」が本当に安いのかを徹底検証します。

docomo with(ドコモ ウィズ)とは?実は決して安くない

「docomo with(ドコモ ウィズ)」は、新規契約、他社からMNPで乗り換え、機種変更など、多くの人が適用の対象となります。

最初にも説明したとおり、「docomo with」はずっと1,500円引き。一見お得なサービスのように感じますが、大きなデメリットが2つあるので確認しておきましょう。

「docomo with」のデメリット
  • 対象のスマホ端末は2機種のみ
  • 「月々サポート」等の併用不可

希望の端末が対象外の場合は「docomo with」は適用されません。その場合、今まで通り「月々サポート」などの割引サービスを利用することになります。

対象機種は限定的!iPhoneは対象外

「docomo with(ドコモ ウィズ)」は、対象機種を購入することで適用となります。

現在対象の端末は、次の2機種のみ。iPhoneは対象外です。

え!?iPhoneは対象外なの?
そうなんだ。今のところ対象機種は「arrows Be F-05J」と「Galaxy Feel SC-04J」の2機種だけなんだ。

arrows Be F-05Jの写真

arrows Be F-05Jの写真

2機種の価格やスペックなどは次の通り。

arrows Be F-05J Galaxy Feel SC-04J
一括払い端末代金(税込) 28,512円 36,288円
分割24回払い月額(税込) 1,188円 1,512円
サイズ 約5.0インチ 約4.7インチ
電池持ち時間(※1) 約105時間 約170時間
内蔵メモリ(ROM) 16GB 32GB
内蔵メモリ(RAM) 2GB 3GB
国内対応バンド(LTE) 1、3、19 1、3、19、21(※2)
国内対応バンド(3G) 1、6、19 1、6、19
カメラ(※3) 約1,310万 約1,600万
その他 ワンセグ
おサイフケータイ
防水(お風呂可)
テザリング
ワンセグ、録画
おサイフケータイ
防水
テザリング
※1:平均的なスマホ利用があった場合の持ち時間(NTTドコモ調べ/メーカー調べ)
※2:PREMIUM 4G対応
※3:インカメラはどちらも約500万画素
arrows Be F-05J、Galaxy Feel SC-04Jは、ともに「ミドルレンジ」と呼ばれる機種。

高度な処理はできませんが、どちらも日常使いであれば十分な性能を持っています。

「Galaxy Feel SC-04J」のほうがほんの少しスペックが高めですが、それほど差異はありません。

ねぇねぇ、対応バンドって何?
周波数帯のことだよ。たくさんの周波数帯に対応していたほうが、いろいろな電波を拾うことができるから繋がりやすいといわれているよ。
じゃあ「Galaxy Feel SC-04J」のほうはバンド21にも対応しているから、繋がりやすいってこと?
バンド21は地方都市の一部で繋がりやすい周波数帯だから、地方都市だと少し差が出るかもね。
なんだかちょっと難しいね。
そうでもないよ。バンドについて詳しくは「【毎月更新】格安SIMの速度比較!おすすめのMVNOと機種の選び方」で解説してるから読んでみてね!

「docomo with」は「月々サポート」等の併用不可

今までdocomoでスマホ端末を購入すると、購入した機種に応じて最大24カ月間料金が割引かれていました。それが「月々サポート」。

docomo月々サポート

「docomo with」を利用すると、この「月々サポート」が適用されなくなりますが、毎月1,500円が期限なくずっと割引かれます。

ただし「docomo with」は対象端末の購入者のみ割引です。

対象端末から対象外の端末へ機種変更すると、1,500円の割引が受けられなくなるので注意してください。

「月額280円」に騙されちゃダメ!ドコモウィズはお得ではない

ドコモのホームページには「280円(税抜)/月~スマホが使える!」とでかでかと書かれています。

「え!?月額280円で使えるなんてスゴイ!」と思ったそこのあなた。

280円はさまざまな条件が当てはまった場合の料金なので、誰もが初めから280円で利用できるわけではありません。

280円で利用できるのは、さまざまな条件に当てはまった人が、2年以上利用した場合。では詳しくその仕組みを説明します。

ドコモのスマホを契約する場合、基本プラン、パケットパック、インターネット接続サービスの3つに加入が必要です。

ドコモ料金の基本

基本プラン ・シンプルプラン
・カケホーダイライトプラン
・カケホーダイプラン・・・等
パケットパック パケット通信が定額で利用できるサービス
・シェアパック
・データパック
インターネット接続サービス インターネット利用に必要なプロバイダ
・spモード(月額300円)
オプションなど
(任意)
・留守番電話サービス
・キャッチホン
・dマガジン  など

月額280円で利用するためには、まずは月額980円の「シンプルプラン」を契約し、さまざまな割引を受ける必要があります。

しかしこのシンプルプランは、パケットパックの「シェアパック※」ユーザーのみ契約可能。「シンプルプラン」は基本的に、家族での利用となります。
シェアパックとは

家族でパケットを分け合えるパケットパックのこと。

シンプルプランについては「ドコモのシンプルプランは安くない!変更するなら格安SIMがお得」で詳しく説明しているので、ぜひ確認してくださいね。

docomoを家族2人で利用する最安値は?

家族2人で「シンプルプラン」を利用する場合、最安値は次のようになります。

docomoシンプルプランを2人で使う最安値シミュレーション

シンプルプランの通話料はかけた分だけ。30秒につき20円の通話料が必要です。

またシェアパック最安値の「シェアパック5」は5GBを2人で分け合うので、ネットや動画をたくさん利用する人は、もう少し容量の大きなものを選ぶ必要があります。

「スマホ2台で9,560円なんてお得!」と思った人はいますか?

格安SIMの料金を知ると「スマホ2台で9,560円なんて高い!」と感じるようになりますよ。

このあと「家族2人でスマホを利用する場合!格安SIMvsドコモ」で詳しく説明しますが、例えばIIJmioを家族2人で利用すれば、10GB使えて3,960円です。

「docomo with」が適用された場合

では続いて、対象機種「arrows Be F-05J」を購入し「docomo with」が適用されると、料金がどのように変わるのか見てみましょう。

docomo with適用(~24カ月目)

docomoシンプルプランとdocomo with24カ月間

これは2台とも「docomo with」対象機種を購入した場合です。対象機種のみ割引を受けることができます。

「docomo with」の割引を受けながら端末代金を支払うと、1台あたり400円(2台で毎月800円)お得になり、2台とも対象であれば2台で8,760円になります。

さらに2年後には端末代金を支払い終わるので、次のような料金になります。

docomo with適用(25カ月目~)

docomoシンプルプランとdocomo with25カ月目以降

25カ月目以降は、2台分で月額6,560円です。今までのドコモの料金では考えられないほど安く感じますね。

2年後から子回線は280円でいいの?
そうだよ。でも親回線は2年後以降もずっと6,280円も支払わなければならないよ。
それでも2台で6,560円なんてお得~!
ライラ、決してお得ではないんだよ。このあと格安SIMと比較するからしっかり見定めてね。

「docomo with」を1人で利用する最安値は?

続いては1人でdocomo契約する場合の、最安値シミュレーションをしてみます。

個人契約の場合「シンプルプラン」を選択することができないので、5分間の通話が何度でもかけ放題となる「カケホーダイライトプラン」と、最小データ容量の「データSパック」の組み合わせが最安値です。

docomoを1人で使う最安値シミュレーション

「5,500円ならお得!」と思った人はいますか?

このあと「1人でスマホを利用する場合!格安SIMvsドコモ」で詳しく説明しますが、例えば楽天モバイルを利用すれば、3.1GB使えて2,450円です。

格安SIMにすれば、ドコモの半額以下になりますよ。

「docomo with」が適用された場合

では対象機種「arrows Be F-05J」を購入し「docomo with」が適用された場合の料金を見てみましょう。

docomo with適用(25カ月目~)

docomo最安値とdocomo with24カ月間

「docomo with」の割引を受けながら端末代金を支払うと、通常の料金より毎月400円お得に。

そして2年後には端末代金を支払い終わるので、さらにお得になります。

docomo with適用(25カ月目~)

docomo最安値とdocomo with25カ月目以降

個人で利用する場合、端末を分割購入するなら2年間は5,100円、2年後からは月額4,000円で利用可能な「docomo with」。今までのドコモの料金と比べるとお得に感じます。

しかしそんなことはありません!

2年間利用しなくてはいけないうえに、対象機種の購入が必須です。決して安くはないのです。

同じような条件で格安SIMと比べてみると、やはり格安SIMが安いということは一目瞭然なんですよ。

格安SIMと比較!「docomo with」はやっぱり安くない

先ほどの章では家族で利用する場合、1人で利用する場合の、ドコモの最安値を解説しました。

格安SIMに対抗し、さまざまなサービスやプランを提供しはじめたドコモですが、そこには落とし穴がいっぱいです。

では格安SIMとdocomoの料金を比べてみましょう。

家族2人でスマホを利用する場合!格安SIMvsドコモ

まずはファミリーに人気の格安SIM「IIJmio(みおふぉん)」を利用した場合の料金を見てみましょう。

IIJmio(みおふぉん)を家族2人で利用した場合の料金

IIJmioファミリーシェアプランを家族2人で利用

何の制限もなく、契約してからずっと2台で3,960円。

しかもIIJmioのファミリーシェアプランは、10GB利用可能なので、docomo「シェアパック5」の倍量のデータ通信を利用することが可能です。

先ほど紹介したドコモの料金と比較してみましょう。

ドコモと格安SIMの料金比較(家族2人での利用)
2台の合計料金
ドコモ通常(※1) 9,560円
「docomo with」適用/端末分割代金あり(※2)(~24カ月) 8,760円
「docomo with」適用/端末分割代金なし(25カ月~) 6,560円
IIJmioファミリーシェアプラン 3,960円
※1:「シンプルプラン」+「シェアパック5」+「spモード」
※2:端末はarrows Be F-05J

「docomo with」が適用され2年が経ち、端末の支払いが終わっても、2台で6,560円。

やはり格安SIMのほうが絶対お得ですね。ドコモの最安値より2,600円も安いです。

1人でスマホを利用する場合!格安SIMvsドコモ

では人気の格安SIM「楽天モバイル」を利用した場合の料金を見てください。

楽天モバイルを1人で利用した場合の料金
通話SIM
(3.1GB)
5分かけ放題オプション 合計
1,600円 850円 2,450円

ではドコモの料金と比較してみましょう。

ドコモと格安SIMの料金比較(1人で利用)
合計料金
ドコモ通常(※1) 5,500円
「docomo with」適用/端末分割代金あり(※2)(~24カ月) 5,100円
「docomo with」適用/端末分割代金なし(25カ月~) 4,000円
IIJmioファミリーシェアプラン 2,450円
※1:「カケホーダイライト」+「データSパック」+「spモード」
※2:端末はarrows Be F-05J
格安SIMにはほとんど2年縛りがありません。

さらに楽天モバイルは3.1GBプランを選択しています。ドコモのデータSパックは2GBなので、約1.5倍のデータ通信が利用可能なのにこの金額なんですよ。

こうやって比べてみると、格安SIMって本当に安いね。
そうだよ。この表を見て「月々1,550円くらいの差ならドコモでいいや」なんて思った人もいるかな?
ギクッ!
ドコモの最安値と比べると、データ容量を約1.5倍利用できるうえに、年間18,600円もお得なわけだからね。

なんでみんな格安SIMにしないんだろう?って心から思うよ、僕は。

毎月1500円割引かれても「docomo with」は安くない

「docomo with」対象の機種を購入すれば、毎月1,500円の割引がずっと続くのは魅力的と思う人もいるでしょう。

しかし対象の機種の購入が必須で、しかも現在対象は2機種のみ。

SIMフリーのiPhoneなどを準備して、対象機種を購入してからSIMカードを入れ替えて使うこともできますが、新しい端末の代金を支払うので割高です。

スマホ代を少しでも節約したいと思っているのなら、格安SIMにしたほうが絶対にお得です。もちろんMNP(ナンバーポータビリティ)もできるので、電話番号も変わることなく利用できますよ。

「格安SIMへ乗り換えようかなぁ」と悩んでいる間にも、無駄な料金の支払いをしています。ぜひ当サイトを参考にして、格安SIMへの乗り換えを検討してくださいね。

※記載されている内容は2017年8月現在のものです。