ドコモの新料金プラン「ギガホ」「ギガライト」は本当に安いのか？

2019.06.11                

docomoが新料金プラン「ギガホ」と「ギガライト」を、2019年6月1日（土）より提供を開始。

「ギガホ」は30GBまで定額で利用できるプラン、「ギガライト」は1～7GBまで利用に応じて料金が変動するプランです。

この記事ではさまざまなケースで新プランと格安SIM比較をするほか、気をつけなければならない注意点なども解説します。

ドコモユーザーはもちろん、安くなるならドコモに乗り換えようかと検討中の皆さん、ぜひこの記事を参考にしてください。

新料金プラン「ギガホ」「ギガライト」とは？

ドコモが発表した新料金プランは大きく分けて「ギガホ」と「ギガライト」の2種類。

一方で今までの料金は次のような形で構成されていました。

通話のための「基本プラン」、ネットやデータ通信を行うための「パケットパック」、そしてネット接続などに必要なプロバイダ「SPモード」の3つの加入が必須。

そこに留守番電話などのオプションを任意でつけるため、料金が非常にわかりにくくなっていました。

今回の新料金プランで「通話」「パケット」「SPモード」のすべてがセットになり、料金体系がとてもシンプルに。

今まで「基本プラン」で選択していたかけ放題はオプションになりました。

オプション名	新プランの料金	概要	旧プランでの名称
かけ放題オプション	1,700円	・国内通話無料 ・家族通話無料	カケホーダイプラン
5分通話無料オプション	700円	・5分以内の国内通話無料（以降30秒あたり20円） ・家族通話無料	カケホーダイライトプラン
オプションなし	0円	・家族通話無料 ・30秒あたり20円	シンプルプラン

かけ放題が不要なら追加料金はなし。30秒あたり20円で通話可能です。

ではここからは「ギガホ」「ギガライト」をそれぞれ詳しく解説します。

データ通信が大容量必要な人は「「ギガホ」について詳しく解説」を、小容量でいいという人は「「ギガライト」について詳しく解説」の章をご覧ください。

「ギガホ」について詳しく解説！大容量必要な人はコレ

新料金プラン「ギガホ」は、毎月6,980円で30GBまで利用することができるプラン。

ただし6,980円という料金は、2年の定期契約が必要です。2年毎の自動更新、つまり2年縛りのある契約をすることで、この料金が実現します。

定期契約なしだと月額料金は8,480円ですので注意してください。

また30GBを超えると、通信速度が最大1Mbpsになります。

でももっとサクサク高速で利用したいという人は、データ容量をチャージすることも可能。チャージ額は1GB1,000円です。

「ギガライト」について詳しく解説！小容量の人はコレ

新料金プラン「ギガライト」は、1～7GBまでの間でデータ容量を使った分だけ料金を支払うプランです。

1GB1,000円でチャージもできますが、チャージするとトータルで6,980円となり30GBのギガホと同じ料金となってしまうため、もし7GBを超えるような利用をしている人は「ギガホ」を契約しておいたほうがよいでしょう。

しかしこの料金は2年の定期契約が必要です。2年毎の自動更新、つまり2年縛りのある契約をすることで、この料金が実現します。

定期契約なしだと1,500円プラスとなりますので、注意してください。

どっちがお得！？さまざまなケースで新料金プランと比較

新しく発表された料金プランは通話とデータ容量がセットになり、ひと目で料金がわかるシンプルな料金体系となりました。

ここからはさまざまなケース別にドコモの新プランと格安SIMを比較してみます。

• ひとりで毎月3GB利用
• ひとりで毎月20GB利用
• 家族4人で利用（全員3GBほど）
• 家族4人で利用（3GB、5GBが2人、20GB）

今回の比較ではかけ放題などのオプションはつけません。端末代も含んでいないので、別途端末代、もしくは端末を準備する必要があります。

またドコモの契約は2年定期契約あり（2年縛りあり）で計算します。

ひとりで毎月3GBほど利用する人の料金比較

まずはひとりで毎月3GBほど利用する人の料金を比較。格安SIMは人気のLINEモバイルで比較します。

ドコモ新プラン（ギガライト）	3,980円
格安SIM（LINEモバイル）	1,690円

格安SIMとドコモを比べると、2年間で54,960円もの差額が生じます。

しかも格安SIMには2年縛りもなく、1年間の最低利用を過ぎれば好きなタイミングで解約することも可能。

この機会にぜひ格安SIMに乗り換えることをおすすめします。

ひとりで大容量（毎月20GBほど）利用する人の料金比較

次に毎月ひとりで20GBほどの大容量を利用する人の料金を比較。格安SIMは人気のmineoで比較します。

ドコモ新プラン（ギガホ）	6,458円／7,538円※
格安SIM（mineo・ドコモ回線）	4,680円

「ギガホ」と格安SIMを比較すると、2年で55,632円も格安SIMがお得。

ひとりで大容量利用する場合も、格安SIMに乗り換えたほうが絶対にお得です。

家族4人で各3GBほど（計12GBほど）利用の場合

ここからは家族で利用する場合をシミュレーションします。

格安SIMは家族での利用がお得な「IIJmio」で比較。

ドコモの新料金プラン「ギガホ」「ギガライト」ではデータシェアができないため、ひとりずつの契約となります。

ドコモ新プラン（ギガライト）	11,920円（※1）
格安SIM（mineo・ドコモ回線）	5,760円（※2）

家族で乗り換えればご覧のとおり、毎月約6,000円の差額が生じます。

2年間で144,000円程度節約できる格安SIM、迷っている暇はありません。

家族4人（3GB、5GBが2人、20GB）で利用の場合

家族で利用する場合、使い方はバラバラですよね。

一般的には3～5GBほど利用する人が多いようですが、テザリングなどを利用する場合や、動画やゲームを外出先でたくさん利用する場合はもっとデータ容量を使うことでしょう。

ここからは家族4人のうち、1人が3GB、2人が5GB、1人は20GB利用すると仮定してシミュレーションします。

格安SIMは家族での利用がお得な「IIJmio」で比較。

ドコモ新プラン（ギガライト）	13,920円（※1）
格安SIM（LINEモバイル）	10,760円（※2）

格安SIMとの差額は毎月3,000円ほど。

今回格安SIMではIIJmioの30GB追加オプション5,000円をつけ、合計42GBを分け合う形にしましたが、20GB追加して32GBで済めばオプション料金は月額3,100円でになります。

家族で話し合って4人で1GB節約するだけで、毎月6,000円程度節約可能。

各種割引などの注意点を解説！

先述の章ではさまざまなケースでドコモの新プランと格安SIMを比較しました。

新料金プラン発表で特に注意しなければならない点は次の2つ。

• ずっとドコモ特典は誕生日にポイントがもらえる
• ファミリー割引は3回線以上なら1,000円

ではそれぞれ解説します。

ずっとドコモ特典は誕生日にポイントがもらえる

今までのプランでは利用年数に応じて毎月料金が割り引かれていました。

しかし今回の新プランでは毎月の割引は廃止され、お誕生日月にdポイントが進呈されることに。

契約年数によってもらえるポイントは異なります。

ステージ	条件（継続期間とdポイント獲得数※）	誕生日月の進呈ポイント
1st	4年未満＆600pt未満	500pt
2nd	4年以上or600pt以上	1,000pt
3rd	8年以上or1,800pt以上	1,500pt
4th	10年以上or3,000pt以上	2,000pt
プラチナ	15年以上or10,000pt以上	3,000pt

ファミリー割引は3回線以上で1,000円、2回線なら500円

今回の新プランでは、家族でデータシェアすることができなくなりました。

しかしファミリー割引が適用されることで、安くなる可能性があります。

ファミリー割引は、2回線なら各回線500円引き、3回線以上なら各回線1,000円割引。

ファミリー割引は支払口座や請求先は別でも、代表回線契約者から三親等の家族（おじさんやおばさん、ひ孫の配偶者など）が申し込みできるので、比較的多くの人が対象となるでしょう。

最大20回線までOKなので、親戚などでドコモを利用している人を探すと安くなります。

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