格安SIMの選び方
比較項目を増やすほど判断は難しくなります。確認する順番を決めれば、候補は自然に絞り込めます。 このページでは、比較すべき9つのポイントと乗り換えの手順を説明します。
格安SIMを選ぶときの9つの比較ポイント
1. 毎月使うデータ容量
最初に決めるべき項目です。ここが決まれば候補は大きく絞り込めます。スマートフォンの設定画面から直近の使用量を確認できます。
分からない場合は、動画をどれくらい見るかで判断してください。自宅のWi-Fiで動画を見る人は3GB以下、 移動中に少し見る人は10GB前後、毎日見る人は20〜30GB、外でも長時間見たりテザリングでパソコンを使ったりする人は50GB以上が目安です。
2. 割引前の月額料金
比較の基準にするのは、割引を適用しない通常料金です。本サイトの比較表とランキングは、すべてこの金額で並べています。 割引条件を満たせるかどうかは人によって違うため、まず全員に共通する金額で比べるのが確実です。
3. 割引後料金の適用条件
「月額880円」「実質0円」といった表示には、ほぼ必ず条件が付いています。代表的な条件は次のとおりです。
- 固定回線(光回線・ホームルーター)やでんきの契約が必要
- 特定のクレジットカードでの支払いが必要(年会費がかかる場合がある)
- 家族で複数回線を契約していることが必要
- 当月のデータ使用量が一定以下であることが必要
- 期間限定で、一定期間を過ぎると通常料金に戻る
条件を1つ外すだけで金額が変わります。また、割引のために契約するサービスの料金やカード年会費も合わせて考える必要があります。 トータルで安くなるとは限りません。
ポイント還元は月額割引ではありません。 「実質◯円」という表示がポイント充当後の金額である場合、毎月の請求額が下がるわけではありません。 本サイトでは、ポイント充当後の金額を月額料金として表示していません。
4. 利用回線
ドコモ・au・ソフトバンク・楽天のどの回線を使うかで、つながる場所と対応端末が変わります。 いま使っている端末をそのまま使いたい場合は、その端末が対応している回線を選ぶと確実です。
mineo(3回線)、NUROモバイル(3回線)、QTモバイル(3回線)、ロケットモバイル(4回線)のように、 複数の回線から選べる会社もあります。ただし、回線によって選べるプランやeSIMの可否が変わる会社が多い点に注意してください。
5. 通信速度・つながりやすさ
公式に掲載されている「下り最大○○Mbps」は理論上の最大値で、実際に出る速度ではありません。 判断材料になるのは次の2点です。
- 回線の提供形態(MNOかMVNOか)
- 大手キャリア本体・そのオンライン専用プラン・サブブランドは自社の設備で回線を提供しています。 MVNOは大手キャリアから回線を借りているため、混雑する時間帯に実効速度が低下する場合があると各社が案内しています。 これが料金差の理由でもあります。なおエリア(つながる場所)は、借りている回線と基本的に同じです。
- 容量超過後・混雑時間帯の制限条件
- 容量を使い切ったあとの速度は、最大128kbpsから最大1Mbpsまで会社によって大きく異なります。 また「平日12〜13時は最大32kbps」「低速時に3日366MBを超えると追加制限」といった条件を設けている会社もあります。
通信速度を重視する人向けの比較も参考にしてください。
6. 通話料・かけ放題
通常の通話料は9円/30秒から22円/30秒まで幅があります。かけ放題は5分・10分・完全の3種類が中心で、月額は500円〜2,178円です。
確認したいのは次の4点です。
- 基本料金に無料通話が含まれるか(含まれる場合、オプション代がかからない)
- 専用アプリやプレフィックス番号が必要か(必要な場合、標準の電話アプリからかけると対象外になる)
- かけ放題を超えたあとの通話料(11円/30秒と22円/30秒では2倍の差)
- 対象外になる番号(0570、104、国際電話などはどの会社でも対象外)
かけ放題で選ぶ格安SIMで、各社の月額を比較できます。
7. 店舗サポート
初期設定を自分で行うことに不安があるなら、店舗で相談できる会社を選んでください。 ただし店舗があっても、店頭のサポートメニューが有料の場合や、店舗によって受付できる手続きが異なる場合があります。
店舗サポートがある格安SIMの比較で確認できます。
8. 初期費用・解約条件
契約事務手数料は0円〜4,950円、SIM発行料は0円〜770円と差があります。 多くの会社は最低利用期間・解約金がありませんが、例外もあります。
- LIBMO:音声SIMを利用開始から1年以内に解約すると、月額利用料1カ月分相当の契約解除料
- トーンモバイル:最低利用期間24カ月。期間内解約で1,000円(不課税)
- ドコモ mini:2025年7月1日以降の個人新規契約で、1年以内解約等の条件に該当すると1,100円
- IIJmio:利用開始日の当月末日までが最低利用期間(契約解除料は無料)
また、解約月が日割りされない会社が多くあります。月末近くに解約しても1カ月分の料金がかかる点に注意してください。
9. eSIM・対応端末
eSIMなら物理SIMの到着を待たずに開通できますが、対応する回線・プランが限られる会社が多くあります。 また、いま使っている端末がSIMフリーか、SIMロックが解除されているかも確認が必要です。
eSIM対応の格安SIM比較で、各社の対応条件を確認できます。
格安SIMへの乗り換え方法
- 現在の契約内容と端末残債を確認する
いま契約しているプラン、月額、解約金の有無、端末の分割支払いが残っているかを確認します。 端末残債は解約後も支払いが続きます。一括で精算できるかは会社によって異なります。
- 使用中の端末が対応しているか確認する
乗り換え先の回線に、いまの端末が対応しているかを確認します。各社が公開している動作確認端末の一覧で調べられます。 対応周波数(バンド)が合わないと、つながりにくくなることがあります。
- SIMロックの状態を確認する
端末にSIMロックがかかっている場合は解除が必要です。購入時期や購入元によって手続きが異なります。
- 本人確認書類と支払い方法を用意する
運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類と、契約者本人名義の支払い方法を用意します。 日本通信SIM・b-mobileのように、マイナンバーカードと専用アプリでの本人確認が必要な会社もあります。 支払い方法がクレジットカードのみの会社が多い点にも注意してください。
- MNPワンストップまたはMNP予約番号で申し込む
MNPワンストップに対応している事業者どうしなら、乗り換え先の申し込みだけで手続きが完結し、MNP予約番号は不要です。 対応していない場合は、乗り換え元でMNP予約番号を発行してもらいます。 すべての会社でMNP予約番号が必要というわけではありません。
- SIMカードまたはeSIMを開通する
SIMカードが届いたら差し替えて開通手続きを行います。eSIMの場合はオンラインでプロファイルをダウンロードします。 開通手続きには受付時間や期限が設けられている場合があります。
- 必要に応じてAPNなどの初期設定を行う
会社によっては、通信するためにAPN(アクセスポイント)の設定が必要です。手順は各社のサイトで案内されています。
同じ端末を使い続ける場合、SIMを差し替えるだけなので端末内の写真やアプリは消えません。 端末を買い替える場合は、機種変更の手順に沿ってデータの移行が必要です。念のため、乗り換え前にバックアップを取っておくと安心です。
乗り換え前に確認しておきたいこと
- キャリアメールは原則として引き継げません。必要なメールは事前に別のアドレスへ移しておいてください。
- キャリア決済や独自サービスが使えなくなる場合があります。
- 同じキャリア内のプラン変更でも、メールオプションの申し込みが別途必要な場合があります(ドコモ miniなど)。
- 乗り換え元の解約月は日割りされないことが多く、二重に料金が発生する期間が生じる場合があります。
よくある質問
自分が毎月どれくらいデータを使っているか分かりません
スマートフォンの設定画面から確認できます。iPhoneは「設定」→「モバイル通信」、Androidは「設定」→「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」→「データ使用量」で確認できます(機種により表示が異なります)。分からない場合は、動画をどれくらい見るかで判断してください。自宅のWi-Fiで見る人は3GB以下、移動中に少し見る人は10GB前後、毎日見る人は20〜30GBが目安です。
MNPワンストップとは何ですか?
乗り換え先の申し込みだけで手続きが完結し、MNP予約番号の発行が不要になる仕組みです。対応している事業者どうしの乗り換えで利用できます。対応していない場合は、従来どおり乗り換え元でMNP予約番号を発行してもらう必要があります。すべての会社で予約番号が必要というわけではありません。
SIMロックは解除する必要がありますか?
端末にSIMロックがかかっている場合は解除が必要です。購入時期や購入元によって手続きが異なるため、購入元のサイトで確認してください。なお、乗り換え先と同じ回線の端末であればSIMロックがかかっていても使える場合があります。
APN設定とは何ですか?
スマートフォンがインターネットに接続するための設定です。会社によっては、SIMを挿したあとに手動で設定する必要があります。手順は各社のサイトで案内されています。eSIMの場合は、プロファイルのダウンロード時に自動で設定されることもあります。
2枚目のSIM(サブ回線)を持つ意味はありますか?
メイン回線に障害が起きたときの備えになります。povo 2.0(基本料0円)やロケットモバイルの神プラン(328円)、b-mobileの190Pad SIM X(1GB 209円)のように、維持費を抑えられるプランがあります。ただしデュアルSIM対応の端末が必要です。
家族でまとめると安くなりますか?
会社によります。ワイモバイルの家族割引サービス(2回線目以降-1,100円)、UQ mobileの家族セット割(-550円)、IIJmioの家族割引(1回線あたり-100円)などがあります。またイオンモバイルのシェアプラン(最大8人)、IIJmioのデータシェア(最大10回線)、y.u mobileのシェア U-NEXT(最大4人)のように、容量を分け合う仕組みもあります。どちらが有利かは人数と使用量によって変わります。