ドコモの格安スマホ「MONO」が安くない理由

ドコモの格安スマホ「MONO」が安くない理由

ドコモから「一括648円」の格安スマホ、MONO(モノ)が発売され話題になりました。しかしこの648円、本当に「安い」といえるのでしょうか。

条件によるとMONOを648円で購入するには、14カ月以上パケット定額料を払うことが必要とあります。ドコモの料金シミュレーターで計算すると、14カ月で10万円以上かかることに。

MONOと同程度の格安スマホ端末は、格安SIMを提供する楽天モバイルなどでも販売されています。ドコモは楽天モバイルに比べ、ほぼ同じ条件のプランでも2年間に約10万円も高額に。

ドコモと格安SIMの料金プランと、MONOと格安SIMの料金や性能を比較します。

ドコモのMONO(モノ)は安くない!通信料とトータルで比較

MONOを648円で購入するには、「14カ月以上パケット定額料を払い続ける」という条件があります。そのため新規契約で月額料金が7,587円の場合、14カ月で106,218円も支払う計算に。

しかしUQモバイルや楽天モバイルなどの格安SIMに乗り換えれば、半額以下で同程度のスマホを利用できます。ドコモのカラクリと、格安SIMに乗り換えた場合の料金を比較します。

ドコモの格安スマホMONOは割高!648円のカラクリ

ドコモのMONOが648円と低価格で販売できるのには、カラクリがあります。MONOの本体価格は32,400円ですが「端末代金をドコモが負担することで648円になる」というのが実情。ただし648円で購入するには、14カ月以上パケット定額料を払い続けることが条件です。

14カ月以前にMONOを解約すると、割引額変換(解除料)15,876円が必要になります。

14カ月のパケット定額料というのは、実に106,218円。新規契約の場合は月額料金が7,587円かかる計算です。携帯料金は端末代だけでなく、通信料も加えて計算する必要があります。

2年で11万円安くなる!ドコモと格安SIMの料金比較

楽天モバイルには通話料と端末代、通信料を全て含めた「コミコミプラン」があります。コミコミプランで提供される端末には、MONOと同程度のスペックを持つものも。通信料を含めた料金を比較してみました。

ドコモと楽天モバイルの料金比較
比較内容 ドコモ(※1) 楽天モバイル(※2)
プラン データMパック
(5GB)
コミコミプランL
(4GB)
月額料金 7,587円 1年目2,980円
2年目3,980円(※3)
24カ月の総額 182,088円 83,520円
※1:新規契約・カケホーダイライト2年間の定期契約あり・24回払い・データMパック5GB・spモード
※2:端末料金・月額基本料・5分かけ放題料金を全て含む
※3:3年目以降は月額2,613円

通話料と解約金についても比較してみました。

通話料

ドコモ「データMパック(5GB)」の場合
  • 5分以内の通話が回数無制限で定額
  • 5分を超えると30秒20円の通話料
楽天モバイル「コミコミプランL(4GB)」の場合
  • 5分以内の通話が回数無制限で定額
  • 楽天でんわ利用で5分を超えた通話料は30秒10円

解約金

ドコモ「データMパック(5GB)」の場合
  • 14カ月以上パケット定額料を払う前に解約すると、解除料15,876円
  • 24カ月目を払う前に解約で解約金9,500円
楽天モバイル「コミコミプランL(4GB)」の場合
  • 24カ月目を払う前に解約すると解約手数料12,000円
2年間でなんと約10万円も楽天モバイルのほうが安くなります。しかもこのLプランで選べる端末は、MONOと比べて性能も高いです。

さらに人気の機種であるiPhoneをApple Storeで購入して、格安SIMと組み合わせて使っても、2年間の総額で見るとドコモのMONOよりも安くなります。

2年間の端末代と携帯料金の総額一例(概算)
比較内容 ドコモ(※1) mineo
24カ月の総額 182,088円 99,520円
プラン データMパック データ通信+090音声通話
パケット容量 5GB 5GB
機種代金 648円 44,800円(※2)
月額料金 7,560円 2,280円
※1:新規契約、2年定期契約で計算
※2:Apple Storeの料金(iPhone SE 16GB)

私自身mineoユーザーですが端末をApple Storeで一括で購入したため、月額料金は容量3GBに音声通話がついて約1,600円です。

音声通話付きの3GBプランを、多くのMVNO※が月額1,600円前後で設定しています。

MVNOとは

電話やインターネット回線を大手キャリアから借りて通信サービスを提供している、利用料金の安い携帯会社のことです。

MVNOについては「MVNOとは?仕組みとメリット・デメリット」の記事で詳しく説明しています。

かけ放題の付いた格安SIMはあるの?
5分以内のかけ放題はUQモバイルや楽天モバイル、DTI、FREETELなどがプラン設定していて、どこも2,000円前後だよ。

通話回数が多くて5分の制限なく電話したい人には、もしもシークスがおすすめ。もしもシークスなら、パケット容量3GBに通話かけ放題がついて毎月3,980円だよ。

MONOと格安スマホの性能を比較

MONOの料金プランが決して安くはないことを説明しましたが、性能面でも他の格安スマホと比べ大きな差はありません。

例として楽天モバイルで販売されているZenFone3と比較しました。

ドコモと楽天モバイルの格安スマホ比較
スペック MONO ZenFone3
メーカーの国籍 中国 台湾
サイズ 高さ136×幅69×厚さ8.8mm 高さ146×幅73.9×厚さ7.69mm
画面サイズ 4.7インチ 5.2インチ
OS Android6.0 Android6.0
メインメモリ 2GB 3GB
記録装置 16GB 32GB
アウトカメラ 1,330万画素 1,600万画素
バッテリー容量 2,440mAh 2,650mAh
指紋センサー ×
MONOはZenFoneに比べて、スペックでやや劣っているわね。
そうなんだ。それにドコモのスマホだからこそついていてほしい、おサイフケータイや赤外線は無し。

さらにフルセグ・ワンセグにも非対応で、スペックも料金も決してお得とはいえないよ。

携帯代節約なら格安SIM一択!通信料も合わせて計算して

ドコモの格安スマホであるMONOは、通信料金と総合すると高額であることがわかりました。

MONOと同様のスペックを搭載するスマホは、楽天モバイルなどMVNOでも販売されているので、あまりドコモにこだわる必要はありません。

さらに人気のiPhoneでも2年間の通信料金を計算すると、MONOよりも約10万円以上安くなることも。Apple Storeなどで端末を購入し、MVNOの格安SIMを使用することで安く利用できます。

プランによっては中途解約に違約金がかかることもあるので、乗り換え前に確認して長期的にかかる費用を比較しましょう。

ハイスペック・低価格でスマホを使うなら、格安SIMを利用するのがおすすめです。ぜひ検討してみてください。

※記載されている内容は2017年4月現在のものです。